世界で最も来場者数の多い25のテーマパークは2024年に合計で約246 millionの来場者数を記録し、前年比2.4%増だった。そのうちMagic Kingdom単独で約17.8 millionに達した。 成長は地域によって二極化している。米国、日本、西欧の成熟市場は横ばいから小幅な伸びにとどまった一方、中国の国際ブランドパークは記録的な数値を打ち立てた。業界指数よりもはるかに新しいDisney自身の四半期決算は、Experiences部門の収益が2026年6月期に過去最高の$10 billionに達したことを示している。以下の数値はTEA Global Experience IndexとDisneyの2026年度決算発表によるものだ。
TL;DR
- 上位25パークは2024年に約246 millionの来場者数を記録、前年比2.4%増(TEA)
- Magic Kingdomが約17.8 millionで首位、前年比0.7%増(TEA)
- Disneyland Parkが2位、Universal Studios Japanが3位(TEA)
- Disneyの国内パークは合計76.5 millionの来場者数、前年比0.6%増(TEA)
- フロリダの追跡対象6パークは61.8 millionを記録(TEA)
- 中国の追跡対象6パークは51.8 millionを記録(TEA)
- 日本の追跡対象3パークは43.5 millionを記録(TEA)
- Disney Experiencesは2026年度第3四半期に過去最高の$10 billionを記録(Disney)
- 前年比10%増だった(Disney)
- 国内来場者数は3%増加、1人あたり支出は4%増加(Disney)
- 第2四半期は国内来場者数が1%減少した一方、収益は7%増加(Disney)
- 第1四半期の営業利益は$3.3 billionに達した(Disney)
- 上位のウォーターパークの成長率は1%未満(TEA)
- 来場者数トップ20の博物館のうち14館が現在中国にある(TEA)
1. 世界トップ25とそのラインナップ
来場者数は、劇的というよりごく普通に見える成長パターンへと回復した。上位25パークは2024年に約246 millionの来場者数に達し、2.4%増、Magic Kingdomは約17.8 millionだった。
ランキングは数値そのものよりも安定している。Disneyは上位10枠のうち6枠を占め、Universal Studios Japanは非Disney系パークとして最高位の3位に位置し、Chimelong Ocean Kingdomは上位圏内で唯一の中国系エントリーだ。単位に注意してほしい。これらは来場者数(visits)であって訪問者数(visitors)ではないため、1回のオーランド旅行で4つのパークを回るゲストは4回とカウントされる。
| 順位 | パーク | 出典 |
|---|---|---|
| 1 | Magic Kingdom(約17.8 million) | TEA |
| 2 | Disneyland Park(カリフォルニア) | TEA |
| 3 | Universal Studios Japan | TEA |
| 4 | Tokyo Disneyland | TEA |
| 5 | Shanghai Disneyland | TEA |
| 6 | Chimelong Ocean Kingdom | TEA |
| 7 | Tokyo DisneySea | TEA |
| 8 | EPCOT | TEA |
| 9 | Disney’s Hollywood Studios | TEA |
| 10 | Disneyland Park(パリ) | TEA |
出典:Attractions Magazineによる2024年TEA来場者数レポートの報道。
2. 業界はひとつの市場ではなく4つのクラスターで構成される
国別にグループ化すると、この業界が地理的にいかに集中しているかが分かる。フロリダの追跡対象6パークは61.8 millionの来場者数を記録し、中国の6パークは51.8 millionを記録した — この2つのクラスターだけで、追跡対象となっている世界全体の合計約250 millionのほぼ半分を占めている。
成長シグナルはクラスターごとに大きく異なる。成熟市場は横ばいから小幅な変化にとどまった一方、中国の国際ブランドパークは記録的な年を記録しており、それが中国の合計値がはるかに短い歴史にもかかわらずフロリダに肉薄している理由だ。
| クラスター | 来場者数 | 出典 |
|---|---|---|
| フロリダ(6パーク) | 61.8 million | TEA |
| 中国(6パーク) | 51.8 million | TEA |
| 日本(3パーク) | 43.5 million | TEA |
| カリフォルニア(3パーク) | 36.1 million | TEA |
| Disney国内合計 | 76.5 million | TEA |
| Disney国内前年比 | 0.6%増 | TEA |
| 追跡対象の世界合計 | 約250 million | TEA |
出典:Attractions Magazineによる2024年TEA来場者数レポートの報道。
3. Disneyの決算報告は指数より2年分新しい
業界指数はおよそ1年遅れているが、SEC提出の決算報告はそうではない。Disney Experiencesは2026年6月27日に終了した四半期に過去最高となる$10 billionの収益を報告し、前年比10%増となった。
同セグメントは、これまでに報告された2026年度の3四半期のうち2四半期で記録を樹立している。これらを来場者数指数とは異なる重みで扱うべき理由は、開示の質にある。収益と営業利益は監査済みの財務諸表であるのに対し、パークごとの来場者数は第三者による推計にすぎない。
| 指標 | 値 | 出典 |
|---|---|---|
| 2026年度第3四半期収益 | $10 billion | Disney |
| 第3四半期収益の前年比 | 10%増 | Disney |
| 2026年度第2四半期収益 | $9.5 billion | Disney |
| 第2四半期収益の前年比 | 7%増 | Disney |
| 第2四半期営業利益 | $2.6 billion | Disney |
| 第2四半期営業利益の前年比 | 5%増 | Disney |
| 2026年度第1四半期収益 | $10.0 billion | Disney |
| 第1四半期営業利益 | $3.3 billion | Disney |
出典:The Walt Disney Company、2026年度第1四半期決算。
4. ある四半期は価格が支え、次の四半期は来場者数が支えた
パーク経済を最も明確に読み解けるのは、連続する2つの四半期を比較することだ。2026年度第2四半期は国内来場者数が1%減少した一方で国内パーク収益は7%増加し、第3四半期までに国内来場者数は3%増、1人あたり支出は4%増となった。
来場者数が減少する中で収益が伸びる四半期は「価格の四半期」であり、既存の客層を締め付けているという批判を招きやすい形だ。それに続く四半期はより健全な形であり、来場者数と支出が共に伸びる。この2つのパターンは同じ1年の中に共存し得るため、パーク価格に関する単一四半期だけを根拠にした議論は時間が経つと成立しなくなりやすい。
| 指標 | 値 | 出典 |
|---|---|---|
| 第2四半期国内来場者数 | 1%減 | Disney |
| 第2四半期世界来場者数 | 2%増 | Disney |
| 第2四半期国内パーク収益 | $6.91 billion | Disney |
| 第2四半期海外パーク収益 | $1.75 billion | Disney |
| 両者合計の前年比 | 7%増 | Disney |
| 第3四半期世界来場者数の伸び | 4%増 | Disney |
| 第3四半期国内来場者数 | 3%増 | Disney |
| 第3四半期1人あたり支出 | 4%増 | Disney |
同じ「価格対数量」の緊張関係は興行収入やDisney+の会員数経済にも見られる。
出典:CNBCによるDisneyの2026年度第3四半期決算報道。
5. ウォーターパークは横ばい、博物館は順位が入れ替わった
同じ指数の中にある隣接した2つのカテゴリーは、まったく異なる動きを見せた。上位のウォーターパークは全体で1%未満の成長にとどまった一方、来場者数トップ20の博物館のうち14館を今や中国が占めている。
ウォーターパークの成績は、戦略的な要因よりも天候や地元の観光需要に大きく左右されるため、個々のパークが大きく変動する一方でカテゴリー全体の集計値はほとんど動かない。博物館の変化は構造的なものだ。北京のPalace Museumが、かつてはLouvreが首位だったランキングを今は牽引している。
| 指標 | 値 | 出典 |
|---|---|---|
| 上位ウォーターパークの成長率 | 1%未満 | TEA |
| 上位ウォーターパーク | Chimelong Water Park(広州) | TEA |
| 2位 | Aquaventure World Dubai | TEA |
| 3位 | Therme Erding(ドイツ) | TEA |
| トップ20に入る中国の博物館数 | 14 | TEA |
| 最も来場者数の多い博物館 | Palace Museum(北京) | TEA |
出典:BlooloopによるTEA Global Experience Indexの報道。
6. これらの来場者数が実際に意味するもの
これは、あらゆるテーマパーク記事の冒頭に置かれるべき注意点でありながら、たいてい書かれていないものだ。DisneyとUniversalはパークごとの来場者数を公表していないため、業界指数に載っている個々のパークの数値はすべて推計である。
この指数は、調査、運営者へのインタビュー、財務開示情報、モデリングをもとに構築されている。そのためランキングと方向性は信頼できるものになる一方、個々の数値には誰も公表しない誤差が伴う。これはストリーミングの会員数をサービス間で比較しづらくしているのと同じ開示のギャップだ。これはまた、Magic Kingdomの数値を17.7、17.8、あるいは17.84 millionと報じる情報源によって小さな食い違いが生じる理由も説明する。いずれも同じ推計を丸めているにすぎない。
| 指標 | 値 | 出典 |
|---|---|---|
| パークごとの来場者数を公表している運営者 | 大手は皆無 | TEA |
| 各情報源が報じるMagic Kingdomの数値 | 17.7から17.84 million | TEA |
| 指数の発表までのタイムラグ | 約10カ月 | 算出 |
| 2024年分指数の発表日 | 2025年10月 | TEA |
| Disneyの財務開示頻度 | 四半期ごと、SEC提出 | Disney |
出典:Themed Entertainment Association、2024年Global Experience Index発表。
まとめ:数字で見るテーマパーク
| 指標 | 値 | 出典 |
|---|---|---|
| 上位25パーク合計 | 約246 million | TEA |
| 前年比 | 2.4%増 | TEA |
| Magic Kingdom | 約17.8 million | TEA |
| Magic Kingdomの前年比 | 0.7%増 | TEA |
| Disney国内パーク | 76.5 million | TEA |
| Disney国内前年比 | 0.6%増 | TEA |
| フロリダ・クラスター | 61.8 million | TEA |
| 中国クラスター | 51.8 million | TEA |
| 日本クラスター | 43.5 million | TEA |
| カリフォルニア・クラスター | 36.1 million | TEA |
| 追跡対象の世界合計 | 約250 million | TEA |
| Disney Experiences、2026年度第3四半期 | $10 billion | Disney |
| 前年比 | 10%増 | Disney |
| 第2四半期収益 | $9.5 billion | Disney |
| 第2四半期営業利益 | $2.6 billion | Disney |
| 第1四半期収益 | $10.0 billion | Disney |
| 第1四半期営業利益 | $3.3 billion | Disney |
| 第3四半期国内来場者数 | 3%増 | Disney |
| 第3四半期1人あたり支出 | 4%増 | Disney |
| 第2四半期国内来場者数 | 1%減 | Disney |
| ウォーターパークの成長率 | 1%未満 | TEA |
| 世界トップ20に入る中国の博物館数 | 14 | TEA |
方法論と出典
- 来場者数、ランキング、地域クラスター、ウォーターパークおよび博物館のデータは、Themed Entertainment AssociationがAECOMと共同で作成し2025年10月に発表した、2024年分をカバーするTEA Global Experience Indexによるものだ(TEA発表、AECOM Theme Indexレポートアーカイブ)。
- 個々のパークおよびクラスターの数値は、同レポートを取り上げた業界メディアの報道から読み取った(Attractions Magazine、Blooloop)。
- Disney Experiencesの収益、営業利益、来場者数、1人あたり支出は、同社の2026年度四半期決算発表(第1四半期、第2四半期8-K添付資料)、および第3四半期決算説明会に関する同時期の報道(CNBC)によるものだ。
- データに関する注記:来場者数指数は入手可能な中で最新のものだが、対象は2024年分であり、発表までにおよそ10カ月のタイムラグがある。そのため「最新」ではなく「入手可能な直近のもの」として扱っている。大手運営者はパークごとの来場者数を開示していないため、ここに載っている個々のパークの数値はすべて公表値ではなく第三者による推計である。ランキングは基礎となる数値そのものよりも信頼性が高く、Magic Kingdomについて情報源ごとに報じられる17.7から17.84 millionという幅は、データの食い違いではなく同一の推計値を丸めた結果を反映している。来場者数は延べ来場回数(visits)を数えたものであり、実人数(unique visitors)ではないため、複数パークを回る旅行は複数回カウントされる。Disneyの会計年度は9月下旬に終了するため、2026年度第3四半期は2026年6月27日に終了した四半期を指し、暦年の四半期や指数の対象年とは一致しない。セグメント収益にはパークに加えてクルーズ、コンシューマープロダクツ、リゾート事業も含まれるため、来場者数を純粋に代理する指標ではない。「算出」と記載した行は、公表された数値をもとにした計算である。
- 最終更新:2026年8月14日。この特集は四半期ごとに更新しており、次回の大幅な更新は2025年分をカバーするTEA Global Experience Indexが発表され次第行う予定である。